2023.09.19
INFO
Q ドラマ『輝くウォーターメロン ~僕らをつなぐ恋うた~』初放送を控えてお会いしました。まだ撮影中ですよね?夕方にはコジェ島に行くと聞きました。
A リョウン:放送を1日後に控えた今はワクワクもしますが、こわいです。撮影スケジュールの為に1話はリアルタイム視聴を出来ず、各自合間を縫って見ると思います。
A チェ・ヒョヌク:僕はむしろ1、2か月前のほうがもっと緊張しました。今は大丈夫です。
Q リョウンが演技したウンギョルは聴覚障害者の両親がいる家庭で育ったCODA(Child of Deaf Adult)です。制作発表会も手話の同時通訳が付いたバリアフリーで行われたのが印象深かったです。演技をしながら新たに感じたことも多いと思います。
A リョウン:聾者の方々と少し近くなった気分です。その方々が他の人々と仲良くし、平凡な日常を生きていく姿も見ました。家にも行ってみたり、新しいコミュニケーションの方法とコミュニケーションを取る時に守らなくてはいけない礼儀も知りました。彼らを呼ぶ時は手を振るかトントン叩かないといけないというようなものです。
A チェ・ヒョヌク:僕は初めて手話の練習に行って驚きました。手で話を伝えるという事、また違う言語を学ぶ気分でちょっと泣きそうになりました。手話が表現する感情が本当に大きいんだなと思いました。僕らの作品ではチェ・ウォニョン先輩とリョウン兄さんが手話で喧嘩するシーンがあるんですが、最高のシーンだと思います。
Q 青春の話でもあります。20代前半と半ばのお二人は青春を青春を十分に満喫していますか。
A リョウン:‘輝けるときに輝け。’常に挑戦し、失敗に疲れずに挑戦の末に成長する青春を込めました。僕の青春は覇気溢れる20代前半と比べると過ぎた気がします。(笑)オーディションに相次いで落ち、何時間も歩いて教保文庫に行き、読まなかった本を読みながら心を慰めたあの時期が本当に青春のようです。情熱と覇気は相変わらずですが ちょっと違う感じです。
A チェ・ヒョヌク:ありきたりな言葉だけど、学生の時から今まで、年齢とは関係なく毎日が青春だと思っています。イチャンはいたずらな面が実際の僕とよく似ていて初めて台本を見た時、僕のすべてのエネルギーを見せよう、飛び回らなければならないという気がしました。青春を一言で定義することはできないが痛みも感じて、それに耐えながら成長し、発展していくのが僕たちの作品で描く青春の姿だと思います。
Q 青春を上手に描いたと思う創作物があったとしたら。
A リョウン:中学校の時に『ゆれながら咲く花 ~学校2013~』を見ながら本当の青春だと思いました。父親世代と比較すると『太陽はない』のような作品ではないかと思います。
A チェ・ヒョヌク:ドラマの中のキム・ウビン、イ・ジョンソク先輩の関係を見れば胸が熱くなるしかないでしょう!そして『二十五、二十一』もです。決して僕が出ているからではありません。(笑)
Q ウンギョルは1995年にタイムスリップし、父親の過去である高校生イチャン(チェ・ヒョヌク)に出会い共にバンドをすることになります。両親の若い頃を想像してみましたか。
A リョウン:僕の父は大学路でミュージカル作曲と俳優もし、実際にギターを弾くフロントマンでした。叔母さんの結婚式の時に公演を終え急いで参席しようと膝の上まで上がる赤いブーツをそのまま履いてきた父を大人たちがトイレに閉じ込めて出てくるなと言ったこともあったそうです。(笑)その時代の父と一回遊んでみたいですね。
A チェ・ヒョヌク:母の過去の写真を見てとても驚きました。顔の半分を占める四角フレームのメガネをかけていたんです。僕の母は学生時代にどんな人だったので、これをかけて遊んだのか気になる瞬間でした。母の話では流行だったそうですが、私は今までそんな眼鏡をかけた人を見たことがないんですよ。
Q 撮影しながら相手にびっくりした意外な姿があるなら。
A リョウン:ずっとふざけて明るい演技を見ていて葛藤する状況でヒョヌクが僕に怒りをぶつけるシーンを撮った時です。心だけじゃなく複雑な感情が憎しみだけでなく、複合的な感情が怒りで溢れ出る場面ですが、その感情がすべて感じられたんです。
A チェ・ヒョヌク:リョウン兄さんは相手を没頭させる力を持っているようです。感情が豊かで、それが僕にまで伝わるのかもしれないし、生まれもった才能のようで演技しながらも暖かい瞬間が多かったです。
Q 作品を見る人々がウンギョルとイチャンのどんな所をみてほしいですか。
A リョウン:登場するキャラクターが本当に立体的です。育ってきた環境のため、早く大人になるしかなかったウンギョルが、徐々に18歳らしい姿を見せてくれますが、その点に注目すればドラマがもっと面白いと思います。
A チェ・ヒョヌク:初めて登場する瞬間、すべてのキャラクターの性格がはっきりと表れるんです。 過去にはこんなに明るかったイチャンが未来にはなぜこうなったのか、それを考えながら見ていただければと思います。
Q 家族と世間の直接的なコミュニケーション窓口として模範生であるウンギョルには荷が重いです。早くに夢を選んで主演級に躍り出た二人も、そんなプレッシャーを感じたことはありますか。
A リョウン:『コッソンビ熱愛史』で初主演を務めたときは、撮影を控えて圧迫感でバスで一人泣いたりもしました。作品は多くの人が一緒に作るものなのに、僕が誰かになったらどうしようといつも思うんです。 そんなことを考えないように一層激しく努力します。
A チェ・ヒョヌク:当然責任感は感じますが、それが僕を押さえつけないように僕のやり方で解決していこうと思います。
Q 高校生活、音楽、夏…。 バンド部の演技を通して音楽に接しながら影響を受けた部分はありますか。
A リョウン:確実にあります。人見知りが激しい僕とは違って、ヒョヌクはステージ気質です。映画『ボヘミアン・ラプソディ』の中のフレディ・マーキュリーのように情熱的に取り組むヒョヌクを見ると僕も一度ああやってみようと思いました。手綱が緩む感じがして、ステージに立つ楽しみを知りました。演技ではなく実際のステージは相変わらず怖いですが。(笑)
A チェ・ヒョヌク:バンド公演シーンを撮影する時、出演者が多くて300~400人くらいいらっしゃるんです。ありがたくもその方たちがとてもよく呼応してくれます。何度も撮影しながら汗だくになった時、応援の声を聞くと本当に元気が出ました。 恥ずかしいですが、そんな雰囲気を満喫しようとしました。実際にマイクの音がするようにしてくれと言ったり、観客を前に止めてくれと言いながら。
Q バンド‘初恋記憶操作団’として初めて公開された曲が1992年に発表された‘嫉妬’でしたよね?この歌を知っていましたか。
A リョウン:知っていました。全州出身ということもあり、祖父母と一緒に育ったのでドラマの中で再現された90年代の風景が見慣れない感じはしませんでした。父親がいつもカセットテープとCDで音楽をたくさん聴いていました。唯一直接触ることができなかったものはポケベルくらい?
A チェ・ヒョヌク:リョウン兄さんは70、80年代の歌とオールドポップが本当に好きです。ユ・ジェハ、キム・グァンソク、ビョン・ジンソプ… 彼らの歌をたくさん聞いたりもします。以前愛された曲がロックで楽しく編曲されましたが、そういうのを見る楽しみもありそうです。
Q もしかして二人一緒にカラオケに行ったことは。
A リョウン:演技の為に行ったのではなく、ただただ楽しもうと思って行ったのですが、カラオケでは僕がフレディ・マーキュリーです。(笑)
A チェ・ヒョヌク:リョウン兄さんは、本当にカラオケではフレディ・マーキュリーです。本当に!中に何かがいるんですけど、出てきません。 むしろ僕がバラードで 徐々にビルドアップする方です。
Q 2人にとって演技をする楽しみとは。
A リョウン:楽しく1シーンを撮り終えて、モニターをしながら楽しく笑い合う事。そんな日は本当に気分がいいです。そんな気分は退勤する時も、家に帰ってきてシャワーをする時も、寝ようと横になった時まで消えないんです。
A チェ・ヒョヌク:同じ職業を持つ多様な人に会うということ。それぞれ性向は違いますが、僕が知らなかった演技に対する心構えや考えを人々と分かち合い、話す過程で生じる感情があります。『弱いヒーロー Class1』の時もそうだったし、今リョウン兄さんを通じても感じることが多いです。それが僕がずっと現場にいたい理由だと思います。
Q 今を悩んでいる他の青春たちにかけてあげたい言葉があるなら。
A リョウン:良くないことが起きても、あまり悩まないでほしいと言ってあげたいです。26年しか生きていませんが、良くないことを経験すると、それだけの良いことが起きるんです。だからあまり挫折する時間が長くないように、悲しくても家で泣いているより少し動いてほしいです。
A チェ・ヒョヌク:自分の好きなことをするのが最高です。誰かにやらされてするのではなく、自分がやりたいことをしてこそ失敗しても続けていけるんですよ。そのためか正月に会った従弟に「君の夢は何?好きなものは何?」と聞いた時、ないと言うととても残念でした。
A リョウン:勝手に探すだろう。(笑)この子はお節介なところがある。
A チェ・ヒョヌク:実はその瞬間だけちょっと残念がってはいます。
Q 音楽と手話、音の言語。全てコミュニケーションの為のものです。誰かに接する時、二人が守りたい態度は。
A リョウン:もっと一生懸命コミュニケーションを取りたいという考えが大きくなりました。現場で出会う人々と周りの人全部です。そしてなるべく素直になりたいです。
A チェ・ヒョヌク:私は人々が幸せな姿を見ると気分がいいです。一緒においしいものを食べに行った時、よく食べる姿が好きで、こっそり強要したりもします。「美味しいでしょ?美味しいって言って」って言いながら。幸せな人たちを見る時、幸せな心が変わらないといいですね。
Q 美味しい食べ物の話が出たのですが、今日の撮影現場の食べ物はどうでしたか?全州出身のリョウンは美食家だと聞いて気を使ったのですが。
A リョウン:すみません。撮影中なので食ベられませんでした。
A チェ・ヒョヌク:僕もごめんなさい!チキンにあったセロリを抜いて食べました。
出処:ELLE